ドイツ・リートの第一人者として40年以上にわたり世界の第一線で活躍してきたテノール歌手、クリストフ・プレガルディエンが、フォルテピアノ奏者・渡邊順生とともに、シューベルト晩年の傑作《白鳥の歌》を携え、日本の芸術文化を象徴する「水戸芸術館」、そして国際的な音楽祭「東京・春・音楽祭」にて公演を行います。
プレガルディエンは、シューベルトの死後に出版社や友人たちによって編まれた《白鳥の歌》D957の既存の13曲の曲順を再構成し、さらに数曲を加えることで、一夜のリサイタルとして完結したひとつの音楽世界を描き出しました。この独自の構成により、作品に内在する感情の物語が、明晰に、そして深く浮かび上がります。
さらに本公演では、1818年製、ナネッテ・シュトライヒャーによるフォルテピアノが使用される点も大きな注目に値します。この楽器は、ベートーヴェンが深く信頼し、シューベルト自身も実際に耳にしていた音響世界に極めて近い存在です。渡邊順生は「このフォルテピアノは、シューベルトの歌曲における“声と呼吸”を、最も自然な距離感で立ち上がらせてくれる」と語っています。
時代の息遣いを宿した楽器と、長年にわたりリート表現を極めてきた歌手による共演は、シューベルトの音楽が本来持っていた親密さと深さを、現代の聴衆に鮮やかに届けることでしょう。
ぜひ会場で、ドイツ・リートの真髄をご体験ください。


公演詳細・チケット購入はこちらから ⇒ 水戸芸術館(4月5日) 東京・春・音楽祭(4月7日)

