Kuniko Kato
ダンサーのような美しい動きと共に生み出される超絶技巧のアート。LYNレーベル唯一の日本人アーティスト。
愛知県出身。桐朋学園大学研究科修了後に渡欧、ロッテルダム音楽院を首席で卒業。武満徹、スティーヴ・ライヒやフランコ・ドナトーニをはじめ、著名な作曲家や演奏家と数多く共演。古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、優れた音楽的洞察力と表現力、卓越した身体能力が創り上げる演奏スタイルが高く評価されている。
2019 年 3 月には東京・春・音楽祭に初参加、世界遺産である国立西洋美術館の企画展示ギャラリーでクセナキス「ルボン」他、三善晃のマリンバ作品を演奏。
高音質で知られる英国スコットランドの世界的レーベル、リン・レコーズから CD を出す唯一の日本人アーティスト。 2018 年に発表した第 5 作アルバム『スティーヴ・ライヒ:ドラミング』。同年 11 月には同アルバム発売を記念してサントリーホール ブルーローズでコンサートを開催、この公演で平成 30 年度(第 73 回)文化庁芸術祭音楽部門優秀賞を受賞した。2020年恩師でもある三善晃の作品集『TRIBUTE TO MIYOSHI』をグローバルリリース。仏のルモンド紙より「加藤訓子は、三善晃作品の正統な継承者である。」という評価を受ける。
後進の指導にも力を入れており、2016 年、若手プロアーティスト育成を目的にアーティストインキュベーション・プロジェクト inc. を立ち上げ、芸術監督として毎年、勉強会やリサイタルを開催している。2019 年には東京 2020 オリンピック・パラリンピック大会に向けた多様な文化プログラムを発信する「Tokyo Tokyo FESTIVAL(アーツカウンシル東京主催)」に採択され、都内各所で若手奏者による「18 人のプレイアデス LIVE」の展開を主導していく。
これまでに発表したアルバムは全て高い実績を誇る。2011 年ライヒの代表作「カウンターポイント」を世界で初めて打楽器へ編曲したソロ・アルバム『kuniko plays reich』は同年のベストアルバムに選出され、同アルバムのライブ版公演でサントリー芸術財団より第 12 回佐治敬三賞受賞。2013 年に発表した第 2 作『CANTUS』ではエストニアの巨匠アルヴォ・ペルトの代表作4曲をフィーチャー、英国オフィシャルクラシックチャートでトップ 10 入りを果たし、ミュージック・ペンクラブ・ジャパンより、第 26 回ミュージック・ペンクラブ音楽賞オーディオ部門の最優秀録音作品に選ばれた。2015 年には 20 世紀の偉大な作曲家ヤニス・クセナキスの大作「プレイアデス」とソロ打楽器作品「ルボン」をフィーチャーしたアルバム『IX』を発表、レコード・アカデミー賞現代曲部門および特別部門(録音)にダブルノミネートされた。第4作『BACH』(2017)はマリンバソロによるバッハ演奏を集めた2枚組で、レーベルの年間ベストアルバムに輝いた。また日本国内では第 10 回 CD ショップ大賞 2018“クラシック賞”を受賞。
パール楽器・アダムス社(蘭)インターナショナルアーティスト。特定非営利活動法人芸術文化ワークス代表理事。米国在住。