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artist

白井光子

Mitsuko Shirai

メゾ・ソプラノ, M-soprano

 ‘類稀な豊かで表現力ある声’(ニューヨーク誌)、‘知性溢れる歌手’(ロンドン・デイリーグラフ紙)、‘彼女の歌唱にみられる豊富な語感、他に並ぶもののない言葉と表現力の融合、確かなレガート、イントネーション。これらは今やほとんど見落とされた芸術美である’(フィナンシャルタイムス紙)、日本人でありながら今やドイツを代表する歌手であり、世界のトップと評されている。

長野県に生まれ、シュトゥットガルト音楽大学で学ぶ。1973年フーゴ・ヴォルフ歌曲コンクール、1974年ロベルト・シューマ ン・コンクールをはじめ、数多くのコンクールで優勝後、国際的リート歌手として活躍。また、室内楽、宗教曲、管弦楽曲のソリストとして、世界有数のオーケストラ、演奏家との共演も多い。ピアニストのハルトムート・ヘルとは1972年からデュオを組ん でおり、日本はもとより世界各地で「歌と伴奏」という概念を超えた「リートデュオ」としての活動を精力的に行なってきた。 2006年5月、突然ギラン・バレー症候群に罹り入院。その後リハビリを経て、2008年2月、フランス・ナントにおける「ラ・フォ ル・ジュルネ」に出演し、シューベルトのリートリサイタルでカムバックを果たした。その後もますます自由な音楽で聴衆を魅 了している。 後進の指導にも熱心に取り組み、ヘルと共にカールスルーエ音楽大学に「リートデュオ科」を設立。現在はカールスルー エ音楽大学で教える傍ら日本国内および欧米各地でマスタークラスも開講している。1982年シューマンの生地ツヴィカウ市 よりシューマン賞を受賞。国内でも、1996年出光音楽大賞、1997年第1回ABC国際音楽賞、2005年度第56回芸術選奨文 部科学大臣賞、2008年紫綬褒章、2010年2月にはドイツ連邦共和国功労十字小綬章を受賞した。また、2018年には旭日 小緩章を受章、カナダのヴィクトリア大学から名誉教授、Dr.h.c.を授与された。 2009年より国立音楽大学招聘教授。